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その昔 列強の植民地だったこれも名残りか。欧州風の装飾がなされた古風な高い天井では、埃臭い空気を掻き回すだけのように、旧式のファンがスクリューのようにゆっくりと回っている。テラスへと出られる扉も兼ねた大窓が連なる、それは明るいフロアには、籘の衝立や紫檀の机などエキゾチックな調度が配され。風を入れるためかあちこちの窓も大きく開いているにもかかわらず、室内の空気はどこか重い。いやさ、居合わせた人の心持ちによってその辺りは千差万別であるようで。同席する紳士の見せる何とも悩ましげな表情を、にやにやと眺めやるその他の面々という組み合わせは、さながら、この新興国の現・首脳部が最も恐れる、大国との不利な交渉の場を実演で再現して見せたかのようでもあって。
「…副首相閣下、いい加減に時間稼ぎはよしたらどうだ。」
「君までが帰らぬのでは、奥方も心配するだろうに。」
中立な立場の者は居ないのだろう、だからこその、厭味ったらしい物言いをする彼らであり。もはや選択の余地はないほどに追い詰めた相手。それでもまだ、何をか揶揄するような遠回しな言いようをするのは、大方…娘の安否が心配な この哀れな副首相を直接苦しめることで、嗜虐の優越感を堪能し、これまで手古摺った分もカタルシスを得たいという腹なのかも知れず。
「まあ、何かしら神の御加護でもあって。お嬢さんたちが見つかったとしても。」
いかにもの同情を見せびらかしての、そんなことをば言い出した男は。イタリア仕立てか上等なスーツの襟、しゅっしゅと指でしごいた仕草のついでのような口調で、
「恐ろしい目に遭っていたなら、
そんなで取り乱してるような子供の話は聞いてもらえやしなかろし。」
暗に、被害者本人というこれ以上はない対象からの証言が取れたって、そんなものはいくらでも握り潰せると言いたげで。微かな奇跡へまでそんな釘刺す連中に、ほんの数週間で見る影ないほどげっそり痩せた副首相殿が、その懐ろからゆっくりと取り出したのは。牛革で装丁された、この国の公式な証書が一通。何かしらの宣誓や条約締結などという、最も公的な書式に用いられるそれであり。憔悴からか、それともこれから挑むことへの重責からか、目に見えるほどの震えを帯びた手がその証書をテーブルの上へと開く。制約宣誓の文言が連ねられた書面の下には、署名の欄が空いていて。ここに集いしハゲタカのような面々も、それへの彼の署名をこそ待ち侘びているのだ。
「いい心掛けだね、副首相。」
「さあ、早く署名を。」
「あ、いや。どうだろうか、そこを動画に収めてウェブで配信するというのは。」
よほどに浮かれているものか、そんなあり得ないことまで言い出す声が上がり、それを追うように下卑た笑い声が沸いたものの、
「ならば、その模様はこの儂が収めて差し上げようか。」
不意に。覚えのない男の声が割り込んで。それはよく冴えた、張りのある声だったため、尚のこと覚えがなかったものだろか。え?と顔を上げたお歴々が、その顔を見合わせて困惑しかけたミーティングルームへ。堅い靴音を故意に響かせ、そこもエキゾチックな様式のせいだろか、刳り貫きになっての開放されていた戸口から、姿 現した存在がある。
「な…。」
「何物だ、貴様。」
「ここをどこだと思っておるか。」
「衛兵、どうしたっ。」
見覚えのない乱入者に、よほどのこと度肝を抜かれたらしく、席から立ち上がって取り乱す者もいたほどだったのは、疚しいことを手掛けている心理の裏返しか、それとも。乱入した男のおびていた、いかにも威風堂々とした態度に気圧(けお)されたからか。明るい空間へ唐突に舞い降りた魔神よろしく、上背のある精悍な肢体を黒っぽい深色のスーツで包んだその御仁は。黒っぽい髪や彫の深い風貌が、見ようによっては当地の人間ぽくもあったれど。その立ち居振るまい、身ごなしの凛と冴えた態は、東洋の武道を修めた“サムライ”の如くでもあって。そして、
「ミスタ・シマダっ!」
それまでを地獄の責め苦に遭っていたような顔でいた副首相殿が、喉が裂けたような声を上げ、席から立ち上がり駆け寄ってゆく。顔見知りであったからというだけじゃあない、そんな男の背後には、愛らしい姉妹がひょこりと顔を出してもいたからで。そちらの連れには心当たりがあり過ぎる連中、
「な…、どうしてっ!」
慌てふためき椅子ごとつまづく者も出たほどであるのを、鷹揚そうな表情のまま、じっと見渡していた彼こそは。
「こたびの陰謀、しかと見届けさせていただいた。」
スーツの懐ろから取り出したのは、いわゆるデジタルカメラというもの、それをふっとリモコン装置ででもあるかのように宙で振れば。真正面の壁に備えられてあった大画面テレビのスイッチが入り、そこへと個人撮影らしい画像が映し出される。ガーガーという爆音が延々と入っていて騒がしいが、画面の緊迫感がそんなものは軽々と相殺してしまう。何か乗り物の中を監視システムが撮影した画像であるらしく、笑ってさえ見えるほど追い詰められての緊迫した顔つきになった、この国の出だろう青年が、手榴弾を手に何かしら喚いており。
【 我らが総統▼▼様の意を飲まぬ、○○氏がいけないのだ。
これは正義の犠牲、お前らも覚悟して神に捧げられるがいい。】
さして広くもない空間、恐らくは飛行艇系統の機内だろうに、そこでそんな爆発物を振り回す輩を前にして。少女ら二人を背後に庇うのは、今ここに現れたこの男に違いなく。閃光に焼かれ、カメラが物の役に立たなくなったところで途切れた、何とも短く、しかもどこか意味不明な映像だったが、
「そ、そんな…。」
「しくじったのか…。」
これが現存することが意味するもの、ここにおいでの面々には十分伝わったらしい。何しろ、こんな惨劇のお膳立てをした当事者たちでもあるのだし、
「だがっ。そんなものがどうしたというのだっ」
一番奥まった席にいた、樽のように丸々と肥えた初老の男が、憤然と立ち上がりこちらへと歩みを運んで来る。
「そんなもの、どうせ合成したまがい物に違いないのだ。それにっ、」
「ああ。こんなものへと一縷の望みかけてなんて、頼るつもりは毛頭ない。」
そりゃあ居丈高な言い分が続きかけていたのを、こちらも覆いかぶせるような威勢でもって遮って。
「そんな証拠なぞ必要ない。なぜなら、」
ここに至って、その男が初めて……ややもすれば威圧するような態度を見せる。廊下や邸内に詰めていたはずの護衛が、この急転に誰一人現れないのはなぜか。いや、そもそもこの男がこうも易々とこの場へは入り込めたのはなぜか。それらの答えでもあるのだろう、異様な光景がなだれ込む。彼が入って来た戸口は言うに及ばず、さっきまでは緑豊かな芝草と木立が陽を受けているばかりだった、長閑なばかりの明るい風景でしかなかった中庭へも。簡易なそれながら防弾仕様の装備をまとった男らがずらずらと居並んでおり。そのそれぞれがライフルやマシンガンを構えての身構えていて。そんな彼らに、連れの少女らやこちらにおいでの副首相殿を任せた男が、敢然と言い放ったのが、
「我が“絶対証人”であるからこそ、
裁くその地が、東でも西でも、
北も南も関係なく、この事実、誰にもゆるがせには出来ぬのだ。」
「…ぜ、絶対証人っ。」
「まさか、貴様が シマダの総帥っ!」
血なまぐさい世界のどんな勢力であれ、その存在を認めてしまう、この世に唯一の“絶対”を冠する人間。国や宗教や思想、民族の境を越えて、どこのどんな組織や勢力へも例外なく、途轍もない助力をするか恩を売るかして来た“究極の中立”であり続けたその結果、そんな奇跡の存在であることが、巨大な組織であればあるほどそのトップに実在が知れ渡っている、現代の亡霊。何をするにも彼には気をつけよと。彼と彼が率いる組織は、どんな集団の悪事悪行も、言い逃れするなど不可能なほどのリアルな根っこを掴んでいるし、はたまた一族の命に替えても守らにゃならぬほどの深くて重い恩義も売ってる。だからこそ、握り潰すにしても抹消するにしてもどんな隠し球もての反撃が降るやも知れぬ。それに何よりも当人らの身体能力が破格のそれであり、妨害活動にかかられたら最後、どんなに周到で組織的な計画による実行でも、それが悪行であるならあるほど、根底から覆されるか、それとも世間という陽にさらされての糾弾を受けることになるか。
「そ、そんな…っ。」
どう見たって、ただの壮年。多少は威容もあっての存在感に満ちた男ではあろうが、それでもとんでもなく特別な、超人のようには見えない人物であり。それが…数々の伝説をもって闇の世界で語られて来た、どんな勢力さえ平伏すという絶対的な人物だなんて。だが。何でもない一介の市民が、欧州の屋根とまで言われる渓谷の頂上近くで爆破されたヘリから、少女二人を抱えて脱出し、こうまでピンピンして姿を現すことが出来るものだろか。それに、
「無駄な抵抗はおよしなさい。」
そんな彼の傍らから、ずいと踏み出したのは、能面のような表情乏しいお顔をした黒髪の青年で。
「今ここで銃撃戦の果てに絶えますか?
それとも、凄惨な罠をさんざ仕掛けた政治犯として逮捕され、
公開裁判と運びますか?」
せめてそれを選ばせてやると、きっぱり言い渡されたそのまま、周囲の銃器ががちゃりがちゃがちゃ、弾丸装填、安全装置解除ということ知らしむる、物騒な音を鳴り響かせたものだから。
「〜〜〜〜判った。」
「ワ、ワシは最初から脅されてだな。」
「そうそう、こやつらが無理強いして…。」
見苦しくも揉め出したのへ、さもありなんとの目配せ交わし。肩を覆う蓬髪ゆらして、倭の鬼神が修羅場の終焉、確かに見届けた午後だった。
◇◇◇
なあ、これを年寄り連中への楯に出来ひんかな。何があってもおシチがおったら、勘兵衛はんは絶対生き戻るて。せやからこれはもう“夫婦同然”なんとちゃうかて。ずっと添うとってかまへん。いやさ添い遂げなあかん…て。現にせやったんやし、赤穂のおっちゃんとこが寄越した医者せんせい、あれて今回の黒幕に近いとっから寄越された奴やったやんか。それとの合わせ技で、せやな、しばらくは黙らせること出来るかも知れへんな。せやけどホンマ、おシチがおったら勘兵衛はんは天下無敵やの。沈黙シリーズのライバックやフォレストにも負けてへんのちゃうか?
「何をアホなこと言うてるかな。」
「あイタっ! なんでどつくんや、征樹っ!」
「アホが少しは治るか思てや。」
「アホか。そんなもんで治るようやったら、
大阪新喜劇のどつきギャグで英才教育ばっちりやいうことにならへんか。」
「ホンマやな。
アホがおらんよになったら、新喜劇もあがったりやて…そんなことあるかいっ。」
シックな調度が配されたリビングにて、何ともにぎやかなやり取りを繰り広げている関西のツートップを前にして。木曽の次代がキョトンと凍りついているのを見やり、
「………。」
「ああ、久蔵、気にせんといてな。」
漫才みたいに聞こえるかも知れんやろけど、関西の人間にはこれがフツーのブレーン・ストームなんや。線のほそい印象の強い、ちょっぴり妖しい美貌をたたえた少年が。お花のように笑いつつ…それはそれは違和感満開な大阪の訛りでもって、そんな言いようを付け足したのだけれど。そんな如月くんの背後では、やはり西から駆けつけていての居合わせた大人の皆様が、一斉に“そんなことあらへんあらへん”と、渋面作ったお顔の間近で、手を仰ぐように振って否定の意を表していたりするのが、いかにも関西らしい風景で。(おいおい)
それはともかく。
のっけに展開させました、某国に於ける後始末から、ちょいとばかり日にちは逆上っての…勘兵衛の意識が戻った晩のこと。この屋敷におかれましても、数日間ほど重々しい緊迫に包まれていたものが、勘兵衛の劇的な回復ですっかりと晴れやかな空気に入れ替わりつつある模様。こちらに本来仕えている人々が用意した、食事や飲み物に口をつけ、ひとときの安息にひたっていた頃合いだったのだが、
「…。」
「ん? どないしたん?」
濡れ羽色したという表現が正しく当てはまる、見事な漆黒のつや髪に、端正な面差しをした細おもて。そんな妖麗な風貌と裏腹、日頃の言動はサバサバしたざっかけない少年であるらしい如月が“んん?”と小首を傾げて辿った、久蔵の視線が…自分の右手へ注がれていると気がついて。
「何や。こんなもん、気にしぃなや。」
彼もまた、今日の乱闘の場では負傷した。鋭い一閃同士の一騎打ちにて、久蔵に凶器を叩き折られたその拍子、暗器を装備していた手の筋をひねったらしく。軽く傷めてしまっているのへと、動かさぬことも兼ねて、湿布を貼った上から固定帯で留めておいでの模様。そんな事情から、白い包帯で手当てされている手を見やり、
「気にせんといかんのはボクの方や。久蔵にはまだ一遍も勝ったことあらへん。」
こんなんではあかんあかんと、屈託のない苦笑を見せる。山科の次代は兄の征樹が継ぐのだが、それと同じくらいの時期に決まったのが、須磨の総代・良親に、この少年が近衛筆頭として仕えること。伏見の天才と囁かれ、されど何かと難もあった気性は、やはり錯綜した性分の良親でないと御せぬであろうと判断されての異例の登用…と。そんな奇抜な伝説を持つ少年であり、そんな彼でも久蔵には一目置いているらしい。
「一足先に帰るんやて?」
「…。(頷)」
意識が戻ればもうこっちのものという容体であったらしく。勘兵衛自身も元から自分が使っていた部屋へと移動し、そちらで何日か静養すればよしという、格段の処遇へと態勢は移行。東京へ戻ってもいいのではないかとまで言い出した彼だったが、
『それはあかん。』
そこは良親がきっぱりとダメを出す。勘兵衛はんの病状とは別の問題や。何で須磨やのうての山科の陣営で、わざわざここォ賄っとった思てんねん。まだ相手には務めが終わったて報告してへんのや。最後の詰めを遂げるまで、どうあってもこっちの状況は漏らされへん。あんた狙うた刺客さえ送り込まれかねへんからな。よって、国内では何事もあれへんでと、そんな態度で通さんと意味ないやろが、このダァホが。
『………。』
『…良親、関東の人へは滅多に“アホ”て言うたらあかんねや。』
『さよか? こんなん親しみの裏返しやんかなぁ。』
……というようなやりとりがあった末、勘兵衛が何とか…自身でこたびの務めの終幕を飾れるほどの回復を見せるまでは、ここでの回復静養をすべしという方針に変わりはなくて。
「帰ってしまわれるって。ホントですか? 久蔵殿。」
厨房へまで湯冷ましを取りに降りて来たその途中、二人の会話を聞きとがめたらしい七郎次までもが、驚いたように目を見張ってその足を止める。だが、
「学校が。」
「あ……。」
そうだった。勘兵衛が、表向きに勤めている商社のほうは、出張先で事故に遭ったとの偽の報告をし、溜めに溜めた有給休暇をまとめて使わせていただくという格好で取り繕ってあるのだそうで。何となれば、これを機にいっそ退職へと運んでもいいが。まだ学生の久蔵はそうもいかない。でも…と、七郎次としては、まだ納得が行かないらしく。何せ、家事全般をこの頼もしいお母様が、たった一人で見事切り盛りしていたご家庭なだけに。久蔵が一人戻って、さて、食事や何やは誰がこなすのだろうかと。
「まさか、コンビニのお弁当で済ますとか言うんじゃないでしょうね。」
それに洗濯物や、あとは…そうそうお風呂を立てたりお掃除したり。そういう諸々はどうするのですかと。片やの勘兵衛への心痛が去った途端、今度は次男坊への杞憂がその胸中にて盛り上がってしまったらしいおっ母様だが、
「ツタが。」
「あ。木曽の、ですか?」
木曽の支家から頼もしい家政婦さんが来るのだと、だから大丈夫だという意思の疎通。何とも手短なやり取りで通じ合えるお二人であることかと見守りながら、
“ウチの総代と兄様も、ちっとは見習ろうたらええのにね。”
ホンマやね。(笑) さして年齢も変わらぬだろうに、それでもなんて微笑ましいと、如月くんが見守る前で。
「俺はいい。島田を。」
「ですが…。」
案じ合ってのやさしい譲り合いを続けるお二人であり。まだ何か言いつのろうとする七郎次の口許へ、そこが不器用なこと、自分の手のひらを真っ直ぐに伏せ当てた久蔵で。そうしておいての、
「俺が言うのもなんだが、
言いたいことがあるだろに、言ってくれないのは何だか歯痒いから。」
だから、と。一旦言葉を区切っての息を継ぎ、
「この際だから、島田にはいっぱい愚痴を言って、甘えればいい。」
「久蔵殿。/////////」
やっと外された蓋の手を、そおと捕まえ、胸元へ押しいただくようにする七郎次であり。なんていい子なんだろかという感謝の意思表示らしかったが、
「〜〜〜〜〜。/////////」
あっと言う間に真っ赤になっての、どぎまぎしていることを如実に表してのこと、口許を小刻みに震わせてしまう、新進気鋭の剣豪殿であったりし。
“やっぱ、ウチの一族では七郎次さんが最強やな。”
そんなことをば、ついつい思ってしまったらしい、如月くんであったらしいです。
〜Fine〜 09.05.18.〜05.23.
*勘兵衛様が全快なさってからという後日談も書くかもです。(うふふん )
*ところで。
今回のお話で、またもやちょこっとだけ、
骨組みがはっきりしてきた“証の一族”でもございまし。
私自身が“絶対証人”だ、
この目で見たこと聞いたこと、
どんな世界のどんな権勢者であれ、認めねばならぬとされておる。
政治的、国家的な差異も垣根も飛び越えて、そんな“絶対”が唯一まかり通る存在。
そうだということ、こちらの破壊者にも理解は出来ていたらしく、
一応は正当な公安だろう係官らに引っ立てられての捕らえられて、やっとの幕引き。
…と、これは最初から考えていたネタだったんではありますが、
そんな奇跡のような存在がどうして成立するかといえば、
どの組織にもその国家にも、満遍なく恩を売っているからで。
「そっか、だから どこか固有の組織や機構と提携してはいないのか。」
「C●Aとか、FB◆とか、MI▼とか?」
「恩を売った組織って、もしかしてテロ集団とかも入ってるとか?」
「過去の話は公開出来ぬ。ただ、何か見過ごすという形での恩を売ったのかも。」
「それにしたって。」
「世界中の人々と公平に手を結んでいるということさね。」
「大人って…。」
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めるふぉvv 

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